獣医師
Q.当センターの魅力や入社の決め手を教えてください。
もともと二次診療施設で診療を行っていましたが、一般的な二次診療施設だと組織が大きくなるので、自分が個人的に判断して診療をしたり、手術であれば執刀をしたりなど、なかなかそういった機会が十分になかったことがありました。当センターでも二次診療を行っているのですが、組織というよりは個人の裁量が大きい動物病院だと思っています。個人として診療をして、それに対して自分で判断をして、自分自身が(手術の)執刀をするという経験ができると感じましたので、当センターで働く形になりました。個人と言っても、独りよがりの診療や手術ではなくて、専門性が高い知識や技術を持っている獣医師が多いので、ディスカッションをしながら、最適な治療や手術を検討していける環境でありますし、自分の考える診療・自分がチャレンジしたい手術など、のびのびとできる環境であると感じています。
Q.勤めてからわかった良い点や、意外だった点について教えてください。
一つは二次診療をやっているので、緊張感が常にあったりとか、ピリピリした雰囲気であったりとか、そのように思われている方もおられますけど、もちろん重篤な疾患・症例を扱う機会も多いので、そのような場面もありますが、基本的にはすごく話しやすい・ディスカッションがしやすい環境であると思います。常に症例に対する議論をしていきながら、色々な相談をしながら、診療を進められる。あとは重篤な疾患を扱うことも多いので、朝から夜まで休みなく働いていると思われていますけど、基本的には自分のペースを作れれば、残業をすることなく、定時で帰宅することもあります。症例の状況や緊急の手術が必要であると、もちろん夜遅くなることもありますけど、基本的には生活リズムを保ちながら、働ける環境であると思っています。しっかりと休みも取れますし、そういう意味ではワークライフバランスも取りやすい環境にあるのかなと思います。実際、私も子どもが生まれた時に、1ヶ月間育児休暇を取らせていただいて、男性獣医師としては私が初めてだったと思うのですが、快くOKを出していただきました。
Q.経験が浅くても二次診療病院で働くメリットについて教えてください。
特に新卒や経験の浅い先生にとっては、二次診療は敷居が高いイメージがあると思いますが、当センターの良いところは、何年目だから・経験が浅いからしてはいけないとか、これはやってはいけないということはないと思います。経験というよりは、しっかりとした知識や技術、そしてモチベーションが高い獣医師であれば、どんどん新しいことにチャレンジができる環境があるのかなと思います。とにかくやる気・技術・知識がしっかりしていれば「何年目ではないからしてはいけない」という制限がなく、どんどん新しいことにチャレンジがしていける環境があるのかなと思います。やる気があって「こういう診療がしたい」とか「こういう治療がしたい」と思っていても、環境のせいで我慢をしていたり、できなかった獣医師というのは、ぜひ当センターに来ていただければ、それを実践できる機会が多いのではないかなと思います。それから一次診療をしていて、なかなか遭遇しない疾患が日々の紹介で来ます。珍しい疾患もそうですし、一次診療の診断では至らなかったり、診断ができても治療ができないような症例を日々紹介していただいておりますので、将来的に二次診療がしたい先生はもちろんのこと、一次診療でも将来開業を考えていらっしゃる先生でも、例えば当センターで数年間とか経験をしてもらうだけでも、幅広い疾患・症例を経験できることはいいことかなと。
Q.今後のキャリアをどのように目指していきたいですか?
二次診療で働いていますので、高度医療を提供できるように、技術のスキルアップもしていきたいと思いますし、知識もブラッシュアップしていきたいと思っています。二次診療で働く義務みたいなものだと思うので、日々の自己研鑽をして、これまで自分がチャレンジして診断できなかった疾患も診断ができるように、あるいはこれまで諦めていた治療とか、どうしてもできなかったことに挑戦をして、自分のスキルをあげていきたいというところがあります。二次診療とは言っても、紹介してもらった患者さんをとにかく治療してあげること・治してあげることを第一に、これは二次診療に関わらず、臨床獣医師にとっては一番大事なことだと思いますので、もともと持っている症例を治してあげたいという気持ちは譲れないところとして頑張っていきたいと思っています。それから二次診療ということは、紹介していただいている先生がいなければ、私たちは診療ができませんので、紹介していただいた先生のご期待に応えられるように、まずは確実な診断を下せたりとか、期待していただいているような治療が実践できるように、それからどうしても予約診療になってしまうので、緊急疾患の受け入れが難しいというのがどうしてもありますが、できる限り早期に受け入れができるような体制を作っていきたいと思っていますし、紹介していただいている一次診療の先生方のご期待にも応えられるように、努力していきたいと思っています。